ほんの少し太陽に逆らって生きただけ。
臓物が悲鳴をあげているのが聞き取れる
鼓膜がおかしくなったような感覚
嗚呼いっそのこと
直ぐにでも
どうにかなってくれまいか
このちっぽけな生物、生命。
もし条件が揃ったとしても
朝昼夜
許される場所なんてない
ただ望むことができるなら
朝日が昇る前
春の海、の色をした空を
割に合わない殻は要らない
欲しくて成った訳じゃない
等身大な噐でいい
それなら早く探してくれる?
本当に
在るのなら
早く見付けて。
守って
傍に居て。
居場所が記憶になり あたし以外の中で消えていくのが目に見えて 今にも足場が崩れそうだ。
居場所を見付けに光の中へ駆けていくから捕まえてほしい。
独りで待つのは やだ
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